深読み、Radiohead通信|歌詞和訳と曲の解釈

Radioheadの歌詞を和訳してます。トムの心境やバンドのエピソードも交えながら「こう聴くとめちゃ深くなるよ」といった独自解釈を添えてます。

【歌詞解説】Just / Radiohead - やったのはお前だよ!意味深なPV

トムとジョニーがどれだけコードを組み込めるかを競い合った『The Bends』のシングル曲。
意味深なPVが当時話題となった。(記事内にPVの和訳あり)

 

【歌詞】

Can't get the stink off
He's been hanging 'round for days
Comes like a comet
Suckered you but not your friends

One day he'll get to you
And teach you how to be a holy cow

You do it to yourself, you do
And that's what really hurts
Is that you do it to yourself, just you
You and no one else
You do it to yourself
You do it to yourself

Don't get my sympathy
Hanging out the 15th floor
You've changed the locks three times
He still comes reeling through the door

One day I'll get to you
And teach you how to get to purest hell

You do it to yourself, you do
And that's what really hurts
Is that you do it to yourself, just you
You and no one else
You do it to yourself
You do it to yourself

You do it to yourself, you do
And that's what really hurts
Is that you do it to yourself, just you
You and no one else
You do it to yourself
You do it to yourself

You do it to yourself
You do it to yourself
You do it to yourself
You do it to yourself

 

【日本語訳】

きみはこの悪臭から逃れられない
あいつはこのところずっと あたりをうろついてる
あいつは彗星のようにやってきて
きみを食い物にした(ほかの誰かではなくてさ)

いつかそいつはお前(※1)のところにも来るよ
そしてお前がどれだけクソだったかを告げるんだ(※2)

お前は自分に向かってやったんだ、お前がさ
自身を傷めつけることを
そんなことをお前は自分に向かってやったんだ、お前がだよ
他の誰でもないお前がさ
お前は自分に向かってやったんだ
お前は自分に向かってやったんだ

同情なんて得られないさ
15階から身を乗り出してもさ
お前が部屋の鍵を3度も取り替えたって
あいつはドアをふらっと通り抜けて入ってくる

いつか俺はお前を捕まえる
そしてお前に教えてやる
まじりっけなしの地獄ってやつをさ

お前は自分に向かってやったんだ
お前自身を傷めつけることを
そんなことをお前は自分に向かってやったんだ、お前がだよ
他の誰でもないお前がさ
お前は自分に向かってやったんだ
お前は自分に向かってやったんだ
(※繰り返し)

お前は自分に向かってやったんだ
お前は自分に向かってやったんだ
(※繰り返し)

 

※1 前段落と同じ"You"ですが ここで主語が変わっています

※2 "holy cow"は、驚きや恐怖・不快感を表すスラング。日本語にしにくいのでこのように訳しました

 

【解説】

印象的なコード進行がイントロを飾る「The Bends」のシングル曲。トムとジョニーが、どれだけたくさんのコードを一曲に盛り込めるかを競って作られたと言われています。

 

お前は自分に向かってやったんだ!

この曲も因果応報をテーマにしています。

冒頭はとある人物(女性?)がある男性につけ狙われているシーンから始まります。

きみはこの悪臭から逃れられない
あいつはこのところずっと あたりをうろついてる

その男性はストーカーでしょうか。はたまた財産を狙っている強盗でしょうか。
いずれにせよ、その善良な市民はその男にいたぶられてしまうのです。

あいつは彗星のようにやってきて
きみを食い物にした(ほかの誰かではなくてさ)

ここまでが前談。
悲しいお話から一転、トムたちは徹底的にその悪意に対して糾弾を始めます。

いつかそいつはお前のところにも来るよ
そしてお前がどれだけクソだったかを告げるんだ

お前は自分に向かってやったんだ、お前がさ
自身を傷めつけることを
そんなことをお前は自分に向かってやったんだ、お前がだよ
他の誰でもないお前がさ

ここでもRadioheadお家芸である「追いかける側の者が、実は追われる者であった」というプロットが用いられます。「お前が誰かを破滅に追いやったのなら、誰かがお前を破滅させるのも当然だろう」という因果応報論ですね。

この表現は3rd Album「OK Compuer」の「Karma Police」や、9th Album「A Moon Shaped Pool」の「Burn the Witch」でも見られます。おそらく全アルバムを通してこの「Just」が初なのではないでしょうか。

(こうしてみるとすべてシングルカットされていますね)

 

Radiohead史上、初めてストーリー性を帯びたPV

このPVも意味深げで良いですよね。

男性が普段と変わりなく歩いていたかと思えば、突然道路に寝そべり始めます。街行く人がその理由を聞いてもなかなか答えず・・最後にみんな横になってしまいます。

その理由は明かされませんが、みなさんはどう考えましたか?

 

冒頭に、男性がバスタブに向かい合うシーンをわざわざ入れているので、ここがヒントになる気がしてますが・・どうなんでしょう。(歌詞からは罪の意識的なものだとは思うのですが・・あまりレディオヘッドはキリスト的宗教観を入れないんですよね。)

 

PV内の会話も和訳してみました。参考にどうぞ!

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A「ああなんてことを...ごめんなさい、見えなかったもので...大丈夫ですか?」

男「ああ」

A「どうしたんです、倒れたんですか?」

男「いいや、俺は元気だ。ほっといてくれないか」

A「ああ...酔っ払っているのか」

男「酔っ払ってなんていない」

A「じゃあなんでこんな道の真ん中で寝転がってるんだ?なあ、俺なんかしようか?」

A「おい... なんなんだよ。さあ、起こしてやるから」

男「触るな!」

B「なんだ、どうした?倒れてるのか?」

A「いや...そういうわけじゃないんだが...」

C「怪我してるのかい?」

男「いいや、すまないが諸君、ほっといてくれないか」

D「ちょっとおかしい人なんだよ、きっと」

男「俺は狂ってなんてない。ほっといてくれ」

A「じゃあなんで寝転がってるんだよ。なあ、どうしたのかわけを教えてくれないか?」

男「ああ...それをいうことはできない...それは正しくないことだ」

D「やっぱ狂ってやがる」

C「見て!おまわりさんよ!」

一同「おまわりさん!」

O「大丈夫かい?」

男「大丈夫だ。頼むからここで横にならせておいてくれないか」

O「そういうわけにはいかないよ、お父さん...」

男「触るんじゃない!」

A「なあ...ただわけを話してくれればいいんだ、教えてくれよ!」

男「諸君は知りたいとは思ってない。信じてくれ」

A「あんたは教える意味がないって思ってる、そうだな?...例えば、俺たちがみんな死んでしまうとか、そういうことか?それがあんたが横になってる理由なのか?」

男「違う」

A「教えてくれ!教えてくれよ、一生のお願いだから!」

男「諸君は私が横になっている理由を知りたいのだね」

A「ああ!」

男「それを望んでいるのだね?」

男「わかった、話そう。なぜ私が横になっているかを...きっと神もお赦しくださる...神は我々をお救いになるだろう...諸君には諸君が私に何を問うたのかわかっていないのだから...」

A「いいから教えろ!」

男「***********」

 

<seriph>

- Jesus, I'm sorry. I didn't see you there. Are you okay?

Yes.

- What happened, did you fall?

No I'm fine. Please leave me alone.

- You've been drinking.

I haven't been drinking.

- Why are you lying in the middle of the pavement?

- You could have broken my neck!

- Look... what's wrong? Here let me help you up.

No! Don't touch me!

-- What's the matter with him? Has he fallen?

- No... he hasn't fallen.

-- Is he hurt?

No, please, all of you, leave me alone.

-- He must be mad.

I'm not mad. Just leave me alone.

- Why are you lying down? Why won't you tell me what's wrong?

Look I can't tell you.. ...it wouldn't be right.

-- He must be mad.

-- Oh look Officer!

-- Officer!

- Are you alright?

I'm fine. Please, will you just let me lie here.

- I'm afraid I can't let you do that sir.

Don't touch me!

- Just tell me why you're lying here. Tell me!

You don't want to know, please believe me.

- You don't think there's any point right?

- What, that we're all going to die? Is that it? Is that why you're lying here?

No.

- Tell us! Tell us for Christ's sake!

You want to know why I'm lying here?

- Yes!

You really want to know?

Yes I'll tell you. I'll tell why I'm lying here... ...but God forgive me... ... and God help us all... ...because you don't know what you ask of me.

- Tell us!

 

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